看護師の数が不足していて、苦労をしている病院は全国的にたくさんある。人手不足の現場では、在籍している看護師一人あたりの残業が多くなりがちなだけでなく、多岐にわたる業務を柔軟にこなしていかなければならないことが多い。毎日忙殺される日々になってしまって疲れ果ててしまったり、辛くなったりしてしまうという看護師は少なくない。もし人を増やせる状況があるなら、上層部に申し出て現場の改善を試みてもらうのが得策だが、募集しても集まらない、予算的に新しく看護師は雇えないという状況に陥っている病院も多いという実態もあるようだ。
このようなときに看護師が現場でできるのは、業務効率を上げる工夫である。忙しい日々になっていると目の前の業務をとにかくこなそうという考えが先行してしまいがちになって当然だろう。今までずっとやってきたやり方をそのまま踏襲するのが基本になっていて、作業の工夫をしたり、無駄をなくそうとしたりする努力を怠ってしまいがちになる。しかし、思い切って今時間をかけて業務を見直すことで、将来的にもっと効率よく看護業務をこなせることに繋がるのだ。
無駄がないかを確認していくと、当初は気づかなかった時間ばかりかかる作業が見つかることも多い。ちょっとした工夫をするだけで、作業時間を半分に短縮できるような場合もあるので十分に見直してみることが大切だ。また、人によって作業にかかる時間にも差がある。適材適所で働けるように互いに仕事を融通して、手早く行える仕事を担当するようにすると人手不足で辛い状況を改善できるだろう。