医療ロボットやAI技術の発達により、看護師の負担を減らすような動きが見られる。例えば、データの分析をAIがすることで病気を未然に防ぐことが可能であるといったことだ。しかし、高齢化社会の影響もあり老人ホームやデイサービスなどの介護施設や訪問看護ステーションなどで、専門知識と技術を持った看護師の需要は年々増加の一途をたどっている。つまり、多くの看護師が病院や診療所で働いているが、それら以外の場所でも看護師が必要とされているということだ。
介護施設では、健康管理や薬の管理など看護の立場から入居している高齢者のサポートを行う。また、スムーズなケアの提供のために、介護スタッフとの協力も必要不可欠だ。訪問看護では、高齢者が住んでいる自宅を訪問して療養生活をサポートする。健康状態をチェックして主治医に報告したり、点滴や注射などの医療処置をしたりするのも仕事だ。夜勤のある病院とは違った働き方になり、そして利用している高齢者とその家族との関わりも大切になってくるという特徴がある。
そのほかにも看護師が必要とされている場所はある。女性の社会進出が増え、多くの女性が出産後も育児をしながら働いているのが現状だ。そのため、保育園を充実させるために看護師を在籍させている園も珍しくない。園児の応急処置や健康管理をして、保護者への説明を行うのが主な仕事だ。さらに、いつまでも美しくいたいという女性をサポートする美容クリニックでの看護師の需要も高まりを見せている。美容クリニックでは入院の設備がないところが多いため、勤務スタイルは日勤常勤がメインだ。美容に関心を持つ看護師は挑戦してみたい分野だろう。このように、さまざまな場所で資格を活かせる看護師は、人の役に立ちながらあらゆる可能性が広がる仕事である。
看護師ニーズの高まりに関する情報は、《参考サイト》でもチェックできる。